シトルリン

抗酸化作用で有名なのはポリフェノール・リコピン・ベータカロテンですが、シトルリンも同じ効果があります。

抗酸化は酸化を防ぐ事です。
酸化の中で１番有名なのは金属のサビですが、体内でも活性酵素というサビが発生します。

活性酸素は酸素が酸化して発生する物質で、体内に侵入したウィルスや細菌を倒します。
しかし過剰に作られると余った活性酸素が健康な細胞まで攻撃してしまうのです。

活性酸素に攻撃され続けた肌細胞は黒ずんでシミの原因になったり、ガンに移行する場合もあります。
内臓の疲弊や細胞の老化によって疲れやすい体にもなります。
その余った活性酸素に取り付いて無害化するのが抗酸化物質です。

シトルリンは夏を代表する植物のスイカに豊富に含まれています。

夏の強い紫外線によるストレスにさらされたスイカの体内では、人間と同じ様に大量の活性酸素が作られます。
しかしシトルリンの優れた抗酸化作用のおかげでスイカは元気に瑞々しく育ち、強い種を繋いで行きます。

デトックスは体内に溜まった老廃物を排出する事です。

人間の脳は緊張など強いストレスにさらされると交感神経が作用し、体中の血管を収縮する伝達物質を出します。

ストレスが続くと伝達物質が出続け、血管が収縮したままで血流量が低下し、体内に十分な栄養と酸素が行き渡りません。

健康な人なら一時的な緊張の後はリラックス状態になり、血管が拡張して血流量が増加します。

緊張していた時に大量に作られた疲労物質などの老廃物が一気に取り除かれ、老廃物のなくなった細胞は分裂を促進する為に活性化します。

これが代謝サイクルのメカニズムです。

常にストレスを感じていると老廃物が溜まったままで、同じ細胞が活性酸素や免疫系の攻撃を受け続けて体に悪影響です。

正しい代謝サイクルに戻すには、まず体内に溜まっている毒素や老廃物を取り除く事です。

シトルリンの血管を丈夫にする作用と高い抗酸化作用が老廃物の排出を促したり、活性酸素による過剰攻撃を防いだりします。

代謝サイクルが正常に戻ると細胞が若返り、健康になれます。

血管は体中に張り巡らされた交通網で、一部が詰まれば大渋滞になり、動脈硬化症や血栓症を引き起こします。

交通整理をするシトルリンはデトックスに効果大という訳です。

腎臓は血液からアンモニアを取り出して尿として排泄させます。

アンモニアは代謝によって作られる有毒物質です。

発酵は人間の健康にとても有益な化学変化で、逆に腐敗は有害な化学変化です。

腐敗によってアンモニアが大量に作られるからです。

アンモニアは人間の体に有害なので、腎臓で血液から分離され、尿として排出されます。

シトルリンは肝臓でアスパラギン酸・ＡＴＰと反応してアルギニンを作る際、アンモニアとも反応して尿素に変えます。

アンモニア以外の水溶性の有害物質の多くも尿として排泄されます。

尿を出すのは健康にとってとても大事な生理現象です。

体内に毒素や老廃物が溜まったままだといつまでも疲れが取れず、疲労が反射神経を鈍らせます。

神経伝達系の働きが鈍るとリラックスした時に脳の副交感神経から出る物質が放出されず、緊張が続きます。

シトルリンがアンモニアを分解し、尿として他の老廃物と一緒に排泄させる事で疲労物質がなくなり、疲れが解消されます。

海外のスポーツ選手は疲労回復の為にシトルリンサプリを愛用しています。

シトルリンはスイカに多く含まれる成分で、自然に存在します。

人間の体内でも作られますが、生産量は加齢と共に減って行きます。

体内では様々な物質に変換された後に再合成されるという可逆性の性質を持っています。

この可逆性が人間の体に様々な効果をもたらしてくれているのです。

シトルリンは様々な物質に変化して再合成され、健康の維持・増進に役立つたくさんの効果をもたらします。

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